花束を贈るとき、どんな色の花にしようか迷うことはありませんか。
フラワーショップに並ぶ色とりどりの花を見ると目移りしてしまいますね。
「花の色には意味があるのか?」
「どのような色の組み合わせで花束を作るのが良いのか?」
「色にはどのようなイメージがあるのか?」
このように悩む人のために、この記事では以下の内容を説明します。
- 花束の色の意味
- 花のカラーイメージ
- うまく花の色を組み合わせるコツ
- おすすめの色の組み合わせ
- 色によって異なる花言葉を持つ花
花束の色でも気持ちを表せるよう、色のイメージを知っておくと便利ですね。
贈る用途によって花のイメージや色、組み合わせなどに変化を持たせると、言葉に表さなくても温かい気持ちが相手に伝わります。
花のカラーイメージについて知ることができる記事ですので、ぜひ最後までお読みください。
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目次
花束の色で意味や印象が変わる
色の雰囲気で花束のイメージはがらりと変わります。
赤色を見ると火をイメージして熱く感じ、青色は水を連想させて冷たく感じるのも、色の効果です。
花束をどのような色味にするのかで、相手に与える印象は変わります。
赤い花束 | ・情熱 ・愛情 ・感謝 ・勝利 |
黄色の花束 | ・友情 ・健康 ・希望 |
オレンジ系の花束 | ・向上心 ・陽気 ・積極的 |
ピンクの花束 | ・恋 ・優しさ ・かわいらしさ |
緑色の花束 | ・癒し ・安心感 ・信頼 |
紫色の花束 | ・高貴 ・気品 ・尊敬 ・賞賛 |
白い花束 | ・純粋 ・純潔 |
青い花束 | ・爽やか ・清潔 ・清楚 |
赤い花束で愛情や感謝を伝える
赤色には愛情や感謝、勝利という意味があります。
花束といえば、真っ赤なバラの花束を持って愛の告白や、母の日に贈る赤いカーネーションを思い浮かべる人がおおいのではないでしょうか。
赤色には情熱的な強さを秘めており、元気が出る色としてユニフォームにも使われています。
愛や感謝を伝えるのに適した赤い花束ではありますが、赤字や火事を連想させる色でもあるため、ビジネスで贈る際には注意が必要です。
【主な赤い花】
- バラ
- カーネーション
- チューリップ
- ダリア
- ポインセチア
黄色の花束で固い友情や健康を祈る
黄色は明るい色であることから健康や元気なイメージが強いです。
開業祝いや移転祝いで黄色の花束を贈る場合は、未来の輝かしい成功を祈る気持ちを込められます。
仲の良い同僚や友人の誕生日や昇進祝いに、友情のしるしとして花束を贈ってもいいですね。
【主な黄色の花】
- ヒマワリ
- バラ
- ミモザ
- キンギョソウ
- ラナンキュラス
オレンジ系の花束の意味は「向上心」
オレンジ色は。社交性や活発性を高める色として知られています。
創業祝いや開店祝い、移転祝いなどの新しい何かを始めるときや、挑戦しようとしている人へ贈るのに適した色です。
応援の意味を込めて、明るいオレンジ色の花束を贈りたいですね。
【主なオレンジ色の花】
- ガーベラ
- ダリア
- バラ
- カーネーション
- ユリ
優美な雰囲気を持つピンクの花束で女性らしさを演出
ピンクには「かわいらしさ」や「愛らしさ」「優美」といった女性らしい意味があります。
ピンクは女性ホルモンに影響を与え、若返りの効果もあるそうです。(カラーアナリスト桶村久美子『似合う色とは何?』参照)
女性のイメージが強い色のため、女性の開店祝いや退職祝いなどに贈るのが最適です。
お祝いに贈る花として一般的な胡蝶蘭は白色が多いですが、その中にピンクの胡蝶蘭があると一層華やかに見えますよ。
【主なピンク色の花】
- スイートピー
- カーネーション
- バラ
- ユリ
- ガーベラ
癒しを与える緑色の花束
緑色は森林浴のように、心身に溜まった疲労を癒す効果があることで知られています。
リラックスできる色なので、退職祝いに「今までお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね」という気持ちを込められます。
緑は中間色であるため、ほかの色ともよく合います。一緒にアレンジする花や、贈り先のインテリアなどを選ばないのが利点です。
【主な緑色の花】
- トルコキキョウ
- クリスマスローズ
- カラー
- カーネーション
- アルストロメリア
紫色の花束は尊敬する相手に贈る
紫色は「高貴」や「尊敬」というような人を敬う意味を持っています。
古代の日本では、染色することが難しかったため、紫は最上位の色とされていました。
花束に紫色の花が含まれていると、フォーマルな雰囲気が漂います。
紫色の花束は、社長就任祝いや表彰式などに適したものとなるでしょう。
【主な紫色の花】
- ラベンダー
- ストック
- クリスマスローズ
- ライラック
- アリウム
純潔を表す白い花束はお祝いに最適
白い花束といえば、新婦のブーケを思い浮かべる人も多いでしょう。
「純潔」や「純粋」という意味のある白い花束は、結婚式や冠婚葬祭でよく使われています。
白色は何にも染まっていない色であることから、出発や始まりに適した色としても知られています。
開店祝いなどの新しいことが始まるお祝いや、退職祝いなどの門出を表すお祝いの両方に適した色の花束です。
【主な白い花】
- ユリ
- カスミソウ
- バラ
- レースフラワー
- アナベル
さわやかな青色は性別問わず好まれる色
青色の花のイメージは「さわやか」「清潔」「清楚」です。
青から水を連想するため、涼やかな印象を与えられます。
男性の花束によく使われていますが、薄い青色を使った花束はかわいらしい雰囲気になるので、女性にもおすすめです。
【主な青い花】
- アネモネ
- アガパンサス
- デルフィニウム
- ブルースター
- ルリタマアザミ
花の色を品よく組み合わせる4つのコツ
花束を作るとき、フラワーショップにお任せすることもあると思いますが、相手の好きな花や色がわかっている場合は、それに合わせた花束を贈りたいですね。
花の種類や色合いは数多くあるので、どのように花を合わせれば良いのかは難しいポイントです。
まとまりのない花束にしないためにも、色の組み合わせには注意しましょう。
1. メインとなる花と色を決める
花束の中で最も目を引くメインの花と、その花の色を決めます。
メインの花は相手の好きな花や色で選ぶことが多いですが、相手に好みを聞けない場合、色のイメージやお祝い事などのシーンに合わせて選びましょう。
花言葉の良い花をメイン花にするのも、メッセージが伝わりやすくおすすめです。
2. 1~3色でまとめる
多くの色を使いすぎると、ごちゃごちゃしてまとまりがなくなってしまうため、花束で使う色は3色までにまとめましょう。
配色を考える際には色相環という色をサークル上に配置したものを使うと、組み合わせやすいです。
色の組み合わせには、以下の5種類のパターンがあります。
- 1色を選んで濃淡や明るさの異なる花でまとめる
- 同系色の3色を組み合わせる
- メインの色と反対の色と組み合わせる
- 3色を組み合わせる
- メインの色と補色の両側の2色を組み合わせる
① 1色を選んで濃淡や明るさの異なる花でまとめる
色には濃い色・薄い色、明るい色・暗い色があります。
中心となる1色を選び、その色の濃さや明るさの違う色でまとめる方法です。
基本的に同じ色なので、まとまりやすくテーマ性のある花束となります。
② 同系色の3色を組み合わせる
色相環で隣り合わせた3色は同系色のため、まとまりのある組み合わせです。
差し色として濃い色の花を入れると全体的に引き締まった感じがします。
同系色でまとめることで、色の持つイメージを強く感じられる花束を作れます。
③ メインの色と反対の色を組み合わせる
赤と緑、黄と紫のように対照的な色のことを補色といい、組み合わせることでコントラストがはっきりします。
補色の花を差し色として使うと、全体の中のアクセントになりますよ。
メインの色を目立たせるために使われる組み合わせです。
④ 3色を組み合わせる
色相環で正三角形を描いた時、頂点に来る3色で組み合わせる方法です。
3色は補色同士であるため、インパクトがありつつもまとまりのある花束となります。
なお、4色以上で組み合わせる場合は賑やかな印象を与えるため、花束を贈るシーンや相手を選びます。
⑤ メインの色と補色の両側にある2色を組み合わせる
メインの色を起点にして、補色の両側にある色の3色の組み合わせです。
補色同士とは異なり、少し新鮮な印象を生みます。
花をよくもらっている人にプレゼントする場合に、個性が出て喜ばれるかもしれませんね。
3.メイン以外の花や色を決める
メインの花の周りを彩る花は、色相環に合う色と大きさ、花の質感で選びます。
メインの花がユリやバラなどの大き目の花であれば、周りはトルコキキョウなどの中くらいの花や、カスミソウやレースフラワーなどの細かい花でまとめていきましょう。
花の大きさだけでなく、茎がしっかりとしていて重そうな花や、細いツルを巻くような軽い花もあるので、バランスを見て組み合わせていくことが肝心です。
4. ラッピングの色使いで仕上げる
ラッピングペーパーやリボンも花束の一部です。
花と同系色でまとめると統一感が出ます。失敗が少ない色使いのため、初心者におすすめです。
花束に捕色を使っているなら、その中の1色を使ってもバランスの良いラッピングができます。
ラッピングでも印象が変わるので、手を抜かずに花に合う素敵なラッピングにしていきましょう。
ハボタンフラワーでは、ご希望の花束に合わせたラッピングペーパーやリボンもご用意しております。
メッセージカードのご用意もございますので、ぜひカスタマーセンターへご連絡ください。
TEL:0120-056-087
美しい色の組み合わせ
色は組み合わせによって、見た目が良くも悪くもなります。
花束に人気のある色の組み合わせを紹介します。
色の割合や花の種類によっても雰囲気が変化しますので、好みの組み合わせを考えてみましょう。
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1. 赤と白の組み合わせは王道のお祝い花
赤と白の花を組み合わせると、紅白のお祝い花のイメージになります。
赤いバラと白いカスミソウの花束をイメージする人もいるのではないでしょうか。
どんなお祝いにでも適した色の組み合わせですね。
お祝いの胡蝶蘭でも、赤いリップの白い胡蝶蘭が人気です。
2. 黄色とピンクで明るくかわいらしい雰囲気に
明るい黄色と優しいピンクで、女性らしい明るくかわいい花束ができ上がります。
ガーベラなどの大きな花を鮮やかなピンクに、周りの花を黄色にすると、ピンクがより引き立ちます。
女性の誕生日や退職祝い、開店祝いなど、様々なお祝いシーンを彩ってくれる花束です。
3. 白と紫のコンビネーションでフォーマルな装いに
清楚な白と高貴な紫の花を使った花束は、落ち着いたイメージです。
お供えにも適した上品な色合いですが、暗い雰囲気を与えません。
トルコキキョウとバラ、カスミソウなどの組み合わせにすれば、お祝いの花束にもできます。
4. ピンクとブルーの組み合わせで優しく爽やかに
ピンクと薄い青色(水色)の組み合わせは、かわいいイメージで女性に人気です。
どちらの色も濃淡や鮮やかさを同じものにすると、統一感のある花束が作れます。
濃い色合いはかわいい雰囲気が強まりますが、淡い色合いでまとめると優しい雰囲気になります。
贈る相手のイメージや好みで選びましょう。
5. 青と白の花束で清らかな安らぎを
青も白も清潔感や落ち着きといったイメージがあります。
青色は聖母マリアの象徴であり、結婚式で新婦が青色の何か(サムシングブルー)を身に着けると幸せになれるという言い伝えがあります。
純潔を表す白と青の組み合わせは、結婚式に最適の花束と言えますね。
色の違いで花言葉が変わる花
花束を贈る時には、色の雰囲気とともに花言葉の意味を気にする人もいるでしょう。
花によっては、色の違いで花言葉が異なるものもあります。
よく見る花でも実はマイナスの意味を持つ花言葉だったということはよくあるため、花言葉に詳しい人に贈る際は気を付けてください。
ここでは、以下の花の花言葉を紹介します。
- バラ
- カーネーション
- チューリップ
- アジサイ
- ガーベラ
バラ
バラは花束によく使われる花です。赤いバラの花言葉は「愛情」というのは有名ですね。
黄色のバラは「友情」と「嫉妬」という両極端の花言葉を持っており、相手を選ぶため、決して恋人には送らないように気を付けてください。
赤 | 「あなたを愛します」 「愛情」「情熱」「美」 「恋」「熱烈な恋」 |
ピンク | 「しとやか」「上品」 「かわいい人」「美しい少女」 「愛の誓い」「感銘」 |
オレンジ | 「無邪気」「魅惑」「絆」 「信頼」「健やか」「愛嬌」 |
緑 | 「穏やか」 「希望を勝ち得る」 |
紫 | 「誇り」「気品」 「尊敬」「高貴」 |
白 | 「深い尊敬」 「私はあなたにふさわしい」 「純潔」「清純」 |
虹色 | 「無限の可能性」 |
黄色 | 「友情」「平和」 「献身」「友愛」 「薄らぐ愛」「嫉妬」 |
青 | 「不可能」「夢叶う」 「奇跡」「神の祝福」 |
黒 | 「あなたはあくまで私のもの」 「決して媚びることのない愛」 「永遠の愛」 |
カーネーション
カーネーションは母の日に感謝を込めて贈る花として有名です。
どの色の花言葉もポジティブな意味ですが、母の日に白のカーネーションを送るのはタブーとされています。
亡くなった母のお墓に白いカーネーションを手向けた言い伝えがあるからです。
赤 | 「母への愛」「熱烈な愛」 「愛を信じる」 |
ピンク | 「温かい心」「感謝」 「気品」「上品」 |
オレンジ | 「純粋な愛」 「清らかな慕情」 |
黄色 | 「美」「友情」 |
緑 | 「癒し」「純粋な愛情」 |
青 | 「永遠の幸福」 |
紫 | 「気品」「誇り」 |
白 | 「純潔の愛」「尊敬」 「あなたへの愛情は生きている」 |
チューリップ
春の花として人気の高いチューリップは、愛の始まりを連想させる花言葉が多いです。
恋人にプレゼントするなら、黄色、白、黒のチューリップは避けましょう。
「名声」という花言葉のある黄色であれば、昇格祝いや社長就任祝いなどに使ってもおかしくないですね。
赤 | 「愛の告白」「真実の愛」 |
ピンク | 「愛の芽生え」「誠実な愛」 |
緑 | 「美しい目」 |
紫 | 「不滅の愛」 |
オレンジ | 「照れ屋」 |
黄色 | 「望みのない恋」 「名声」「正直」 |
白 | 「失われた愛」「新しい愛」 |
黒 | 「私を忘れてください」 |
アジサイ
アジサイは梅雨を代表する花です。丸いフォルムがアクセントになります。
青いアジサイが一般的ですが、冷ややかな花言葉なので、プレゼントに適していません。
ピンク | 「元気な女性」「強い愛情」 |
白 | 「寛容」「ひたむきな愛情」 |
緑 | 「ひたむきな愛」 |
紫 | 「辛抱強い愛情」 「清澄」「神秘」 |
青 | 「冷淡」「無情」「高慢」 「あなたは美しいが冷淡だ」 |
ガーベラ
ガーベラは鮮やかな色の花が多く、花束の中でも目立つ花です。
退職祝いや転職祝いといった門出を祝う場面に合う花言葉が多いですね。
赤 | 「限りなき挑戦」 「燃える神秘の愛」 |
ピンク | 「感謝」「崇高美」 「思いやり」 |
オレンジ | 「神秘」「冒険心」 |
黄色 | 「究極美」「究極愛」 「親しみやすさ」「優しさ」 |
白 | 「希望」「律儀」「純潔」 |
花束の色で気持ちを表現するときは意味に注意。素敵な花束を贈りましょう
この記事では、花束の色の意味や花の色の組み合わせ方について説明しました。
花の色は見る人に強い印象を与えます。花の色の組み合わせで印象が悪くなったり、相手に嫌な気持ちを抱かせたりするかもしれません。
せっかくのお祝いの気持ちを届けるためにも、花の組み合わせを意識してみてください。
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ハボタンフラワー専属のフローリストがその季節に合ったお花を使い、ご希望に沿ったデザインを考えて花束を作成します。
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詳しくは、ハボタンフラワーカスタマーセンターにご連絡をお願いいたします。
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