街中を歩いていると、店先にたくさんの花を飾っているオープンしたての店を見かけますね。
開店祝いでは、胡蝶蘭やスタンド花を贈るのが定番です。
自分が贈る側になった時、マナーを守ってスマートに贈れるでしょうか。
「開店祝いで花を贈るマナーを知りたい」
「開店祝いで贈る花は何が良いだろう?」
「開店祝いの花に立札は必要だろうか?」
このような悩みを持つ人のために、この記事では以下の内容を説明します。
- 開店祝いで花を贈る時のマナー
- 開店祝いで贈る花の相場
- 立札やメッセージカードの書き方
- 開店祝いにおすすめの花
突然花を贈ることになっても慌てないように、ぜひ最後までお読みください。
目次
開店祝いで花を贈る時の8つのマナー
開店祝いに花を贈る時に注意したい8つのマナーを説明します。
- お祝いに適した花言葉を持つ花を選ぶ
- メッセージに忌み言葉を入れない
- 香りの強い花や花粉が多い花を避ける
- 開店日の前日までに花を贈る
- 赤い花だけのアレンジメントを贈らない
- ドライフラワーは贈る相手に注意する
- 贈る相手の好み・状況を考慮する
- 立札やメッセージカードを添える
相手に嫌な思いをさせないために、マナーをしっかり知っておきましょう。
1. お祝いに適した花言葉を持つ花を選ぶ
インターネットで簡単に花言葉を調べられることから、花言葉にお祝いの気持ちを乗せて贈る人が増えています。
贈られた人も花言葉を調べることがあります。
明るい花でも花言葉がネガティブな意味であることも多々あるため、お祝いに適した花言葉を持つ花を選びたいですね。
フラワーアレンジメントでよく使われる花の花言葉を紹介します。
良い花言葉 | ・胡蝶蘭:幸せが飛んでくる ・ポインセチア:祝福する ・スイートピー:門出 ・ミモザ:優雅・友情 ・ラナンキュラス:とても魅力的 ・ガーベラ:希望 ・デルフィニウム:清明 ・青色のバラ:夢が叶う ・カスミソウ:幸福 |
ネガティブな花言葉 | ・黄色のカーネーション:軽蔑 ・スイセン:うぬぼれ ・クレマチス:策略 ・オレンジのユリ:軽率 ・ジャスミン:好色 ・オダマキ:愚か ・キンギョソウ:でしゃばり・ごまかし ・アジサイ:冷酷 ・マリーゴールド:嫉妬・絶望・悲しみ |
なお、国内と西洋で異なる花言葉や、良い意味と悪い意味の両方の花言葉を持つ花もあるため、参考程度にしておきましょう。
気に入った花言葉があっても異なった季節の花や、一般に販売されていない花もあるので、花言葉にこだわる場合は花屋と相談して決めるとお祝いのシーンに合うものを選んでもらえます。
2. メッセージに忌み言葉を入れない
お祝いのメッセージには、使ってはいけない忌み言葉があります。
お祝いシーンにおける忌み言葉は以下のような言葉です。
- つぶれる
- 去る
- 失う
- 傾く
- 落ちる
- 詰まる
- 錆びる
- 負ける
- 枯れる
- 倒れる
- 燃える
- 焼ける
- 火・炎
- 煙
忌み言葉は経営不振をイメージするようなものと考えるとわかりやすいです。
冗談を言い合うような仲が良い相手であっても、お祝いの場に適切でない言葉を使うのは控えましょう。
3. 香りの強い花や花粉が多い花を避ける
飲食店の場合、花の香りが強いと料理の匂いと混ざってしまい、料理のおいしさを引き立てられなくなってしまいます。
スメルハラスメントという言葉も生まれたように、強すぎる香りを嫌う人もいるため、香りの無い花を選びましょう。
ユリなどの花粉が多い花は、花粉が洋服やじゅうたんに付いてしまうと洗っても落ちません。
花の周りに花粉が落ちると見た目にも良くないため、花粉の多い花を使う場合は雄蕊を切り取ってもらうのが最善です。
4. 開店日の前日までに花を贈る
花を贈る時は、開店日の1週間前から前日までに届くように指定しましょう。
開店当日はオープン前の準備で忙しく、花が届いても対応できない可能性が高いです。
せっかく美しい花を贈っても届いたまま放置されてしまうのは、贈った自分も贈られた相手も良い思いをしません。
花を送る前に、相手側にいつ届くと都合がよいかを確認しておくのがスムーズです。
花を贈るのが遅くなってしまった場合は、開店日当日の午前中、もしくは開店日から2週間以内に送りましょう。
5. 赤い花だけのアレンジメントを贈らない
赤色は火事や赤字、血といったマイナスの印象を持つ人もいます。
気にする人が少なくなってはきていますが、知らずに真っ赤のフラワーアレンジメントを贈って「この人は常識を知らない」と思われてしまってはせっかくの気持ちが無駄になってしまいます。
赤い花だけでアレンジメントをしたい時は、赤い花が好きな人や、店のイメージカラーが赤色の場合に限定し、特別な理由がない限りは他の色を混ぜてアレンジメントを作ると安心です。
6. ドライフラワーは贈る相手に注意する
ドライフラワーは管理せずに長く飾っておけるインテリアとして人気がありますが、枯れた花をアレンジしているもののため、お祝いにふさわしくないと考える人もいます。
最近では、ナチュラルテイストの雑貨店や美容室などではドライフラワーを飾っている店が増えており、開店祝いにドライフラワーを贈ることをマナー違反と捉える人が減ってきています。
贈る相手がマナーに厳しい人であれば「枯れたお花を送ってきた」と思う可能性が高いため、ドライフラワーの贈り物は避ける方が得策です。
7. 贈る相手の好みや状況を考慮する
お花を選ぶときに参考にしたいのは、贈る相手の好みです。相手の好きな花や色を教えてもらい、好みに合わせた花を贈れば喜んでもらえます。
また、店舗の規模により置ける花のアレンジメントが変わります。
店の前に広いスペースがあれば、鉢植えの胡蝶蘭やスタンド花を置くことができますが、スペースがない場合はアレンジメントフラワーやブリザーブドフラワーがおすすめです。
8. 立札やメッセージカードを添える
開店祝いで花を贈る場合は、立札やメッセージカードを添えましょう。
立札やメッセージカードがあれば、たくさんの花が届いても誰からの花か一目瞭然だからです。
来店した人や通りすがりに道行く人が花を見た時に立札に社名があれば宣伝にもなります。
立札は長文のメッセージを入れられないため、お祝いの気持ちを伝えるならメッセージカードがおすすめです。
開店祝いに贈る花の相場
開店祝いに送る花の相場は、贈り先の会社の規模や関係性により変わります。
ここでの相場は、胡蝶蘭を送る場合の金額です。アレンジメントフラワーなどの場合は、相場が異なります。
中小企業 | 2~3万円 |
大企業 | 3~5万円 |
一般的な取引先 | 2~5万円 |
重要な取引先 | 3~7万円 |
最重要な取引先 | 10万円以上 |
相場からあまりにも離れた金額の花を贈ると、他に贈られた花と並べた時に悪目立ちしてしまうこともあるため注意してください。
開店祝いの花につける立札・メッセージカードの書き方
通常、開店祝いの花には立札やメッセージカードが添えられています。お祝いの気持ちを文字で表すことができるものですが、書き方を間違ってしまうと失礼になってしまうかもしれません。
立札やメッセージカードは花屋にお任せできることが多いですが、自分で書く場合のマナーを説明します。
立札の書き方
立札に書く内容は3つです。
- お祝いの言葉
- 相手の社名や氏名
- 贈り主の社名や氏名
お祝いの言葉は朱色で書くことが多いです。
- 祝 御開店
- 祝 御開業
- 開店御祝
- 開業御祝
- 御祝
相手の社名や氏名は書かなくても良いですが、開店祝いの宣伝のために入れておくと良いでしょう。
贈り主の社名や氏名は、どの花が誰からなのかを示すために必ず書きます。
たくさんの花が届いた場合、お礼状を書くのに立札が必要になることが多いです。
ハボタンフラワーでは、立札にロゴを入れるサービスをしています。
たいていの立札は社名しか書かれていませんが、ロゴを入れることで視線を集めることができます。
ぜひご活用ください。
メッセージカードの書き方
メッセージカードは店のオーナーやスタッフに個人的に贈るカードです。
お祝いの気持ちを表した花と一緒にメッセージカードも届くと、喜びもひとしおですね。
メッセージ文は、以下のようなものが多いです。
- ご開店おめでとうございます。
- 祝御開店
- 今後のご繁栄を心よりお祈りいたします。
立札よりも長い文章を書けるので、プライベートなメッセージも入れられます。
メッセージカードを書く際は、忌み言葉に気を付けましょう。
開店祝いに贈るおすすめの花
開店祝いで花を贈る場合、どんな花にしようかと考えをめぐらす人もいるのではないでしょうか。
開店祝いには、鉢植えの花も生花も幅広く選ばれます。
鉢植えの花には「地域に根付く」という意味もあり、縁起がいいとされています。
生花は花が終わった後、鉢植えの鉢の処分のように迷うことなく簡単に処分できるのがメリットです。
胡蝶蘭
胡蝶蘭には「幸せが飛んでくる」という花言葉があるため、お祝いの花として人気があります。
胡蝶蘭の人気の理由は花持ちがよく、1~3ヶ月と長持ちすることや、香りや花粉が少ないため、飲食店でも店内に置くことが可能であることなどが挙げられます。
小さなサイズのミディ胡蝶蘭から大きな鉢の10本立ちまで、サイズも様々なのでどんな店の広さにも合わせられるのも嬉しいですね。
色は定番の白や赤リップの紅白、ピンクなどがおすすめです。
◆胡蝶蘭ラインナップ◆
≫胡蝶蘭
スタンド花
スタンド花は基本的に店の前に置きます。豪華で遠くからでもよく見えるスタンド花は宣伝効果もあるため、贈り先に喜ばれます。
反面、スタンド花は高さがあり大きいもののため、場所を取ってしまうのが欠点です。小さな店舗や店舗前が狭い通路では、スタンド花を贈っても迷惑になってしまうでしょう。
相手に贈る際は、店頭にスタンド花を置くスペースがあるかを確認する必要があります。
スタンド花は胡蝶蘭とは違い、様々な花を使い色や雰囲気を自由に選べるため、店の雰囲気や相手の好きな花でアレンジできるのが大きなメリットですね。
◆スタンド花ラインナップ◆
≫スタンド花
アレンジメントフラワー
アレンジメントフラワーは、水を含ませたスポンジに花を生けるものです。
優雅さや明るさなど、アレンジによって雰囲気がまったく違うので、店のカラーやコンセプトに合わせたアレンジメントができます。
箱から出してすぐに飾れることや、場所を取らない大きさであることから、小さな店舗の開店祝いにおすすめです。
◆アレンジメントフラワーラインナップ◆
≫アレンジメントフラワー
ブリザーブドフラワー
ブリザーブドフラワーは、生花に特殊な加工を施し水分を抜くことによって、長期保存を可能にした花です。
水分を抜いているのにも関わらず、色彩は鮮やかで、ドライフラワーのようなくすみがありません。
生花のように水を与える必要がないため、管理が楽なのもポイントですね。
額縁の絵のようなデザインや、箱の中に花がすっぽり収まっているデザインなどがあり、他とは少し異なる贈り物になるでしょう。
◆ブリザーブドフラワーラインナップ◆
≫プリザーブドフラワー
観葉植物
観葉植物は店のインテリアになる贈り物です。
テーブルに置ける小さなサイズから、身長を超えるサイズまで様々で、店の空間演出に長けています。
水やりなどの管理も最低限で済み、直射日光を嫌うため、店内に飾るのに適した植物です。
◆観葉植物ラインナップ◆
≫観葉植物
花束
花束であれば、突然のお祝いでも形になります。
花束の魅力は相手に手渡しできることです。開店祝いのためにお店に伺うなら、手渡しで花を贈り喜ぶ顔を見ると、自分も嬉しくなるでしょう。
相手の好きな花や店のテーマカラーに合わせて、花の種類や色を選ぶと、お店の雰囲気にも合います。
花束を贈る際は、店に花瓶があるかを確認する必要があります。
◆花束ラインナップ◆
≫花束
開店祝いに花を贈る3つの理由
開店祝いでは、スタンド花や胡蝶蘭などの花を贈るのが定番となっています。
花を贈る理由はただお祝いの気持ちを表すだけでなく、ビジネスでのメリットがあるのです。
1. 新規オープンの宣伝になる
立札が付けられているたくさんのスタンド花や胡蝶蘭が店先に並んでいると、遠くからでも店がオープンしたことがわかります。
スタンド花や胡蝶蘭は、周辺の人々に新規開店を気づかせて店に呼び込む役目を果たします。
2. 店が華やかな雰囲気になる
多くの花が飾られている店は、華やかで明るい雰囲気です。
店の前に置くスタンド花や胡蝶蘭だけでなく、店内に置くアレンジメントフラワーやブリザーブドフラワーでも店を明るく見せられます。
新規開店の時の印象が今後の営業にもついて回るため、たくさんの花で店を華やかに演出することでポジティブな印象を狙えます。
3. 付き合いの広さをアピールできる
花に付けられている立札の送り主の名前から取引先がわかります。
立札は口コミのような効果があり、多くの企業から花を贈られていると、良い店のように思われるのです。
花を贈った企業も立札が多くの人に見られることで自社を宣伝することができ、どちらもWin-Winとなります。
開店祝いではマナーに気を付けて相手の好みに合った花を贈りましょう
この記事では、開店祝いで花を贈る際に気を付けたいマナーや、おすすめの花について説明しました。
開店祝いで花を贈る際に守るべきマナーは、以下の8つです。
- お祝いに適した花言葉を持つ花を選ぶ
- メッセージに忌み言葉を入れない
- 香りの強い花や花粉が多い花を避ける
- 開店日の前日までに花を贈る
- 赤い花だけのアレンジメントを贈らない
- ドライフラワーは贈る相手に注意する
- 贈る相手の好み・状況を考慮する
- 立札やメッセージカードを添える
マナーは花を贈った時に相手を悲しませないためにあるものです。最近では気にしない人も増えてきましたが、基本的なマナーを守った上で相手の好きな色や花を選びたいですね。
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